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2023.05.01.

まっちゃん部長日記 part3

松瀬学部長のコラム「まっちゃん部長日記」part3を更新しました。

是非ご覧ください。

 

まっちゃん部長日記➂

『あいさつが出会いをつくり、出会いは人を育てる。そして感動は人を変えるとたい』

 

GWです。4月30日の日曜日、日体大ラグビー部は関東学院大と戦い、Aチーム、Bチーム、Cチームいずれも敗れました。残念です。

でも、人もチームもいつかは負けます。場合によっては、しょっちゅう負けます。そこでどうするかが大事なのです。

「負けて学べるか」が未来の勝者と敗者を隔てることになるのです。この反省と後悔を、鍛錬と熟慮の先の栄光へどう結ぶのか、です。

私は、試合会場には行けませんでした。なぜかと言えば、“第2の故郷”フクオカに戻っているからです。やはり、ココロ落ち着きます。チューリップの名曲「博多っ子純情」をふと口ずさみます。(とても古い!)

 <いつか君行くといい♪

博多には夢がある~♪>

 

 日体大のラグビー部長の大事な仕事のひとつがリクルーティングです。才能ある男女の高校生ラガーの勧誘です。だから、高校ラグビーの視察を兼ね、強豪高校が集う「サニックスワールドユース交流大会」(宗像市グローバルアリーナ)をのぞいているわけです。

 

 やはり雨のサニックス大会でした。この大会、よく雨が降ります。とくに土曜日はどしゃ降りの雨でした。雨に濡れたピンクや赤色のつつじが綺麗でした。小さい緑色の折りたたみ傘でしたから、黒色のズボンや革靴はぐしょぐしょに濡れました。寒くて、寒くて。

 

 雨の中、高校生は元気でした。闘気が全身からほとばしっています。風邪ひかないのかな、と心配になりました。中学時代からラグビーをご指導してもらった恩師の城戸先生にお会いしました。「雨に濡れて高校生、大変ですね」と漏らせば、先生は大笑いしました。「おまえもそうやったろうもん。泥んこでラグビーしよったったい」と。

 重いパソコンを収めた青色リュックを背負って、風雨の中、高校の監督たちにあいさつ回りです。みなさんの熱量たるや、すごいものです。日体大OBの佐賀工業の小城先生もすこぶるお元気でした。若者を成長させるためには、「成功体験と反復練習」とおっしゃいました。いい、お言葉です。

 

 雨の中、木の下のベンチでボランティアの女子の高校生が弁当を食べていました。雨に濡れています。「おいしい?」と聞けば、満面の笑みで「とっても、うまか~」。ははは。つい涙が出そうになりました。

 日曜日は、サニックス大会は試合がないため、城戸先生が長年ご指導されていた筑紫野市の筑紫高校のグラウンドに行きました。ラグビー部が猛練習をしていました。懐かしのランパスです。延々と走り続けていました。ノスタルジーを覚えます。

 

 高校生の挨拶の声の大きいこと、大きいこと。スバらしい。すっかり温厚になられた城戸先生に「みんな、アイサツ、いいですね」と言えば、こうおっしゃいました。

「あいさつが出会いをつくり、出会いは人を育てる。そして感動は人を変えるとたい」

グラウンドそばの白色の校舎の壁には金色の『筑紫魂』の文字がありました。部員の赤色のTシャツの背中には白文字で『信は力なり』。あぁ青春とは、意気であり、感激であり、かへり見る微笑なのでしょう。

筑紫高校そばの太宰府天満宮ものぞきました。境内のそばに小さな祠(ほこら)が建っていました。入口にこうありました。『邂逅の苑』と。改めて思います。ご縁は大事だな、邂逅は人生の宝だな、と。

(一部FBより転載=松瀬学)

松瀬学部長(左)と松瀬部長の恩師、城戸先生(右)
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