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まっちゃん部長日記 part13
松瀬部長のコラム「まっちゃん部長日記」part13を更新しました。
ぜひご覧ください。
かつてない猛暑が続く夏、長野・菅平高原に登りました。幾多の高校、大学の合宿の真っ最中です。雲一つない青空がひろがります。燦燦とふりそそぐ陽光。高原ならではの涼風に吹かれながら、グラウンドを歩くと、ひたむきな高校生ラガーの姿にこちらの胸も熱くなりました。
それにしても、強豪高校の指導者は日体大の卒業生の多いこと多いこと。佐賀工業の小城博総監督や國學院栃木の吉岡肇(はじめ)監督、東京高校の森秀胤(ひでつぐ)前監督…。どの方も熱い心の持ち主ばかりです。
ラグビーは教育の一面もあると思っています。日体大のOBが教員として全国各地に散らばり、子どもたちにラグビーを指導してきました。つまるところ、日体大が日本ラグビーのベースをつくってきたのだな、とつくづく思うわけです。
日体大ラグビー部はことし、創部90周年です。ご縁をいただき、僕はその伝統あるラグビー部の部長に就かせていただきました。これは、誇りです。8月11日の「山の日」の祭日の夜、菅平で夏合宿を張っている高校の指導者たちの懇親会に寄せていただきました。幹事役の森さん、岡谷工業高校の勝野大(だい)監督、ありがとうございました。
ラグビー指導者として、また教育者として尊敬する中村誠先生もご参加されました。日体大を1959(昭和34)年に卒業され、國學院久我山高に奉職し、黄金時代を築かれた名将です。私の共同通信記者時代、何度か全国高校大会で取材させていただきました。
「日体を是非、復活させてほしい」。中村先生はそう、熱っぽく語られました。昨年度、関東対抗戦グループ2部に落ちた日体大ラグビー部へのエールです。もちろん学生自身が一番悔しいでしょうが、OBたちも同じく悔しい思いを抱かれているのでしょう。
懇親会では、昔話にも花が咲き、ワイワイガヤガヤ、時には笑い、時には感動させてもらいました。どの大学も同じでしょうが、その年、その年の努力の集積、流した汗の結晶があればこそ、OBたちの絆は深く強いものがあるのでしょう。いい雰囲気でした。よき晩でした。
僕は部長として密かに心で誓ったのです。こういった強豪高校の指導者たちが、教え子たちを進学させたくなる日体ラグビー部の環境づくりに邁進しようと。
懇親会には、現スタッフの秋廣秀一監督、ヘッドコーチ格の湯浅直孝バックスコーチも参加しました。最後、秋廣監督はこう、大声で宣言しました。力強く。
「1年で必ず、1部に復帰します!」
(松瀬 学)